みなさんこんにちは、あすかりんです。
本日も私、雅珠香(あすか)のブログにご訪問、誠にありがとうございます。
北國新聞・富山新聞連載【あすかりんのとびきりディナー】、8月8日の記事です。
ぜひ本日の紙面をご覧ください。
↓北國新聞HPにもアップされます。
http://www.hokkoku.co.jp/ad/asukarin/
ミーンミン、ジジジと蝉の声に夏の盛りを感じる日々です。金沢市玉川町にある「トラットリア チカーラ」は、私の最近イチオシのイタリア料理店で、店名の「cicala」は蝉という意味のイタリア語なんですよ。ヨーロッパで蝉は幸運のシンボルであり、再生や復活の象徴とされる縁起の良い昆虫なのだそうです。
イタリア料理は地方によって大きく異なり、ここでは主に素材のパワーを前に出したトスカーナの郷土料理を専門としています。イタリアンと言えば、華やかな前菜盛り合わせ「アンティパストミスト」から幕が開くことが多いですが、ここには盛り合わせもなければ、お皿に飾りっ気もありません。その変わり、店主のこだわりと洗練が感じられる、ガツンと記憶に残るお料理です。量がしっかりありますから、2人以上で訪れてシェアするのがベターでしょう。
お通しとして出てくるのは季節の野菜スティックですが、これは「ピンツィモーニョ」という、自分で作るサラダです。ハーブソルトとオリーブオイルとワインビネガーで自分好みのドレッシングを作って、楽しくお料理を待ちます。
●豚肉で作ったツナ、高糖度トマト(1000円)
「トンノ」はツナという意味で、海がなく魚が手に入りにくいキャンティ地方で、工夫によって生み出された豚肉料理で、繊維感がツナそのもので驚きます。
●モッツァレラブラータと桃(1800円)
必ず食べておきたいのは、プーリア州の名産である「モッツァレラブッラータ」です。これは刻んだモッツアレラにクリームを加えて巾着包みにしたもので、とってもミルキーなチーズが口の中でたぷたぷと遊び、熟した桃の果汁に合わさって、うっとりするようなおいしさです。
メインは分厚い豚肩ロースや牛ランプ肉などで、オーナーシェフの山本啓介さんが備長炭の火加減を読みながら丁寧に焼いて、ベストな状態で提供してくれます。
左から「能登豚肩ロース(300g、3000円)」、「牛ランプ(300g、4200円)」、「Tボーン炭火グリル(800gから注文可能。100g、1200円)」
さらに、トスカーナ人は「豆くい」と言われるほど豆を料理に使うことから、インゲン豆が添えられていました。この本物志向が嬉しい。
今日もお腹いっぱい!あすかりんでした。

<店舗情報>
店名:Trattoria cicala (トラットリア チカーラ)
TEL:076-256-0894
住所:石川県金沢市玉川町12-17
営業時間18:00~22:00
定休日:日曜日